こんにちは、はじめです。
15年ピアノをやっていると、同時期に始めた大人たちのその後をたくさん見ることになります。発表会で一緒だった人、SNSの練習仲間、教室の同期。
そして、はっきり分かれるんです。数年後にぐんぐん上手くなっている人と、辞めている(または停滞している)人に。
その差は才能ではありませんでした。行動パターンの差です。上手くなる人の共通点を5つに絞って書きます。
1. 練習の「頻度」が高い(時間ではなく)
上手くなる人は、ほぼ例外なく週5日以上鍵盤に触っています。1回の練習は15分でも30分でもいい。
週末に2時間まとめて弾く人より、平日毎晩15分の人が勝つ。これは何度も見てきた光景です。理由は毎日15分の記事に書いた通り、運動記憶は「練習→睡眠」の反復回数で定着するからです。
2. 弾けない箇所から逃げない
停滞する人の練習を見ると、共通して「通し演奏」ばかりしています。弾ける部分を気持ちよく弾いて、弾けない部分は毎回ふわっと誤魔化して通過する。
上手くなる人は逆で、弾けない4小節だけを10分繰り返すような練習をします。地味で、正直つまらない時間です。でも上達とは、弾けない箇所が弾ける箇所に変わることだけを指すので、ここから逃げると何も変わらないんです。
3. 自分の演奏を録音・録画している
これは驚くほどきれいに分かれます。上手くなる人は自分の演奏を客観視する仕組みを持っています。
自分の中のイメージと、実際に鳴っている音のギャップ。これを認識できる人だけが、修正できます。録画はスマホで10秒あればできる、最強の上達ツールです。
4. 「なぜ」を考える癖がある
先生に「ここはもっと軽く」と言われたとき、そのまま従うだけの人と、「なぜ軽く弾くのか」を考える人がいます。
後者が伸びます。理由がわかると、同じ判断を他の曲でも自分でできるようになるからです。大人の武器は理解力です。言われたことに「プラスして自分で工夫できる人」が上達する、というのはピアノ講師の間でもよく言われる観察です。
5. 人前で弾く機会を定期的に入れている
発表会、ストリートピアノ、家族の前。形は何でもいいのですが、上手くなる人は締め切りと緊張を自分に課しています。
人前で弾くと決めた曲は、練習の密度が別物になります。そして本番の緊張は、練習では絶対に鍛えられない「本番力」を育てます。コンクールや十八番づくりはその装置です。
逆に、関係なかったもの
15年の観察で「上達と関係なかった」ものも書いておきます。
- 開始年齢:30代で始めた人が、20代で始めた人を普通に追い抜きます
- 音楽経験の有無:吹奏楽経験者が有利なのは最初の1年だけでした
- 楽器の値段:高級ピアノを持っている人が上手いわけではない(ただし最低限の鍵盤品質は必要です)
- 才能という言葉で語られる何か:少なくとも趣味レベルの範囲では、見たことがありません
まとめ:全部「仕組み」の話
共通点を並べて気づくと思いますが、全部、才能ではなく行動の仕組みです。
- 高頻度で触る仕組み
- 弾けない箇所と向き合う練習設計
- 録画による客観視
- 「なぜ」を考える習慣
- 締め切りの定期投入
つまり、今日から全部真似できます。上手くなる人は、上手くなる行動をしている人。それだけの話でした。